へんくう農業日記

こだわり農業の記録

イチジク農家デビュー

イチジクは地元・田布施の特産品です。
でも僕は食べた記憶もないし、ほとんど馴染みのない果物でした。
去年、突然友人からイチジク栽培の話が回ってきました。設備はそろっているし、JAで習いながらできるとの事。ちょうど仕事を探していたので、ものは試しで始めました。
それから7ヶ月。
思い通りにいかない事も多々ありましたが、なんとか収穫にこぎつけました。

ビニールハウス大小5棟!
1人でできると言われたが、本当にできるのだろうか…。
(写真は2010年)

【12月】
作業開始前
前のシーズンに実をつけた枝を全てをせん定します。

せん定後
スタートから遅れてたので早くも家族を巻き込んで作業しました。剪定が終わったのは標準スケジュールから1ヶ月遅れ…。

【1月】
ハウスの中にハウス!
ハウスを二重にして温度を上げ、強制的に春を作ります。

【2月】
牛フンたい肥
たい肥が安いと聞いて隣町の牧場へ。ブルドーザー1杯で2500円也。

【3月】
発芽!
ハウスの温度が上がりすぎて出た芽が全部枯れるという失敗もしましたが、再び元気な芽が出てきました。

【6月】
家族交代でハウスの開け閉め・水やりをして、だいぶ成長してきました!
枝が伸びてきたら1本1本ひもで結んで誘引します。友達も何人か手伝ってくれました。

農薬散布
これは過酷でした。
ただでさえ息苦しい格好で、高温のハウスに入り、有害物質を噴霧するのです。

【7月】
立派に育ちました!
っちゅーか育ちすぎ…。
イチジクは成長が早いので、何日かほっといたらすぐ風景が変わっちゃいます。

枝の下から上までたくさん実がなります。

出荷用の箱
合計なんと6万円!
ヒエ〜ッ…頑張って稼がなきゃ。

熟れました〜!

商品完成。
糖度検査でも平均異常の値が出て、申し分ない商品になりました。

お店でこのラベルを探してください!
山口県内・広島圏内には出回っているはずです。

味見。
うん、美味い!
正直言うと僕の果物ランキングではかなり下位ですが、自分で作った物は不思議とウマいんですよね〜。

と言っても、とても1人でできるモンではありませんでした。
両親は時に僕以上にハウスに通ってくれ、友達も手伝ってくれ、そしてハウスのオーナーのかたもずっとフォローしてくださり、それでやっとできた、という感じです。
でも、今日7ヶ月を振り返ると、しみじみと達成感が湧いてきました。
やっぱり物を作るのは楽しいですね!
収穫は予定では9月か10月まで続くそうです。
収穫を体験したいとか、ジュレンのイチジクを食べた〜い!という人はご連絡くださいませ〜。