へんくう農業日記

こだわり農業の記録

北海道旅行記2日目(原発見学)

◆行程
 10:00札幌着 → バイクレンタル → 泊原発 → 盃野営場(泊村)

この日は社会勉強の日。泊(とまり)原子力発電所を見学しに行った。
こんな所に行こうと思ったのは、上関原発の問題に取り組んでいる弟に影響だ。

まずバイクをレンタル。
←ホンダの CF400 SuperFour だ。古いせいか調子はあんましよくなかった。

←お昼は通りすがりの店で黒味噌黒麺というものを食った。味は普通の味噌ラーメン。

さて。
北海道に来る前ある人から助言を聞いていたので、まず泊村の隣の岩内町にやって来た。
原発がよく見える。
聞いていた通り岩内港はメチャクチャ広く、そして閑散としている。もったいない。

↓反対看板を1コ発見。

原発PRセンター「とまりん館」。今回見学するのはここ。
入口の横に風力発電のブレードが展示してある。とまりん館の電源は近くにある風力発電所だそうだ。でも風力で原発PR?

せっかくなので係の人についてもらって話を聞いた。地元に原発計画があると話した上で、原発に不安を感じる住民の立場から質問したけど、結論から言うと不安はぬぐえなかったな〜。

まず驚いたのは「地元」の範囲。
泊原発では泊村・共和町・岩内町神恵内村を地元4町村と呼び、原発の建設やプルサーマル計画の実施には4町村の承認を得ている。どの範囲の自治体を含めるかは法律で定められているらしい。
●防災訓練も地元4町村を対象としている。また4町村の全家庭に防災無線が配布されており、非常時にはアナウンスが流れる。
交付金も4町村が対象。
上関原発は上関町の意見だけで計画が進められているように見えるんだが、実は周辺市町もOKを出しているんだろうか。

●館内にはチェルノブイリ原発泊原発の違いが図解してあり、泊原発ではチェルノブイリのような事故は起きないとのこと。そりゃチェルノブイリと同じパターンでは起きないのかも知れないけど…。
放射能漏れ事故が起こった時の対策を聞くと、放射能が漏れないように何重にも手を打ってあるので大丈夫、という説明ばかり。事故が起こった後のことは想定していないかのようだった。
北朝鮮に攻撃される可能性があるのでは?と聞くと、アメリカの9.11テロ以降、日本の全ての原発では海上保安庁と警察が24時間海と陸から警戒しているとのこと。また、原子炉の建屋は分厚いコンクリートで覆われており(館内に実物あり)、実験でジャンボジェットを衝突させたけど壊れなかったとのこと。そんなことやったの!?(詳しくは不明)
でも警戒してるってことは、とにかく危険だということは国も認識しているようだね。
●ちなみに温水プールもある。原発の温排水を利用してるのかとよく聞かれるらしいが、違うそうだ。やっぱり人体への影響が怖いから利用しないのか?って思ってしまう。

初めてこういう施設を見学したわけだが、時間が全然足りなかったな〜。着いたのが閉館わずか1時間前で、閉館後も白熱して話してたんだが、係の人も冷や汗ダラダラかいてるし、申し訳なくなって切り上げた。

↓近くにある原発の入口まで行ってみた。原発の建物は見えない。

↓入口の横には海水浴場がある。正面に見えるのは蝦夷富士。

↓立派な公民館〜。

泊町は山が海まで迫っていて、集落は断崖の上にある。
村内からは原発が見えない。聞いていた通り。
←かろうじて堤防が見える

↓夕日はきれいだね〜。海は汚染されてるのかも知れないけど〜

↓泊村内の盃野営場(写真は翌朝撮影)
無料で、新しくて、手入れが行き届いていて、すぐ横に温泉(国民宿舎もいわ荘)もある。なのに!水道の故障で閉鎖中…。けど他に行く当てもなかったので真っ暗な中テントを張った。
やれやれいきなり川の水を使う事になるとは。散々脅されてたからな、エキノコックスの事を。
キャンプデビューの夜は色んな事(寄生虫、熊、管理人)にビクビクしながら寝床に就いたのだった。

◆本日の出費
・レンタルバイク:\88,200
・朝食:\1,575
・昼食:\880
・夕食等:\598
・温泉等:\600
・宿泊:\0