へんくう農業日記

こだわり農業の記録

14.精米

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最後は精米の工程です。米搗き(こめつき)とも言います。
精米は玄米の表面の糠(ぬか)の層を削って白米にする事です。
精米機にも色々ありますが、ここではコイン精米所で説明します。

【コイン精米所】
いつでも気軽に精米できるコイン精米が増えて便利になりました。
僕も以前は都会に住んで米はスーパーで買っていたので、コイン精米なんて知りませんでしたが、調べてみたら都会にもポツポツありますね。
手順に従ってお金を入れて、玄米を流し込んで、取り出し口に米袋を置いて、ボタンを押すだけです。
料金は、この辺りのコイン精米所では10kgで100円。無洗米は200円。
都会だともっとする所もあるようです。
精米で削るのは米つぶ全体の1割ほどですが、そこにはお米の栄養素の9割が詰まっていると言われています。つまり精米するとせっかくの養分を落としちゃう事になるのです。
栄養を取りたい場合は分搗き(ぶづき)精米にします。最近のコイン精米は分搗きが何段階もできるので、お好みで選択できます。
玄米:栄養豊富。独特の味。硬くて食べにくい。日持ちする。
分搗き米:栄養そこそこ。独特の味。柔らかい。早くいたむ。
白米:栄養少ない。普通の味。柔らかい。日持ちそこそこ。

【精米後】
しばらくすると白米が出てきます。
精米時間は10kgで2〜3分でしょうか。すぐです。
【糠部屋】
糠を持ち帰る事ができる精米所もあります。

これで「お米ができるまで」の連載はおしまいです。
いかがだったでしょうか。
日本人なら誰でも食べているお米ですが、どうやってできるのか知っている人はどれぐらいいるでしょうか。
僕も田んぼを始めるまでは知りませんでした。
初めて1シーズン通しでやった時には、なんだか日本の食文化をひとつ理解した気分になって嬉しかったですね。

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