へんくう農業日記

こだわり農業の記録

1.種もみの準備

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田んぼを始めて今年で6年目になりますが、そういえば米作りの全工程をブログに書いた事がありません。
というわけで今年は、「こだわり米」シリーズがどうやって作られているのか、田んぼを知らない人にも分かるよう、なるべく全ての工程を記録しブログに書いていこうと思います。

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まずは種籾*1の準備です。
今回は古代米(黒米・赤米・緑米)の準備をします。(普通のうるち米*2は共同作業でやるので準備は人にお願いしています)
去年稲の収穫をした時に籾摺り*3をせずに保管していた籾が、そのまま種籾となります。

【選別】
発芽率を上げるため、種籾を水に浸けて浮いた種籾を取り除き、中身の詰まっている種籾だけを使います。
一般的には塩水選*4で選別しますが、今回は種籾が少ない事もあって真水で選別しました。
青いネット:黒米、500g、3畝分*5
赤いネット:赤米、350g、2畝分
緑のネット:緑米、200g、1畝分
黒米は比重が軽いのか半分ぐらい水に浮きました。
【温湯消毒】(おんとうしょうどく)
種籾を60℃のお湯に10分間漬けて消毒します。
無農薬の消毒方法です。
【浸種】(しんしゅ)
種籾を水に浸けて春を告げてやります。積算温度100℃で発芽すると言われています。つまり水温が10℃だと10日で発芽します。
去年までは川に浸けていましたが、川が遠いので今年は桶に浸けます。川だと浸けてほっとけばいいのですが、桶だと毎日水を替えて適度な酸素補給も必要です。

これで10日後には種まきができる予定です。

次は田おこしです。

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*1:種籾(たねもみ):種にする籾。籾=からが付いた状態の米。

*2:うるち米(まい):もち米に対して普通のお米をうるち米という

*3:籾摺り(もみすり):収穫した稲の殻(籾殻)を取って玄米を取り出す作業。

*4:塩水選(えんすいせん):中身の詰まっている種籾を選り分けるために、種籾を塩水に漬けて浮いた籾を取り除く作業。

*5:畝(せ):広さの単位。1畝=1a(アール)=100㎡。1反(たん)の10分の1。